【ファイナンス編①】〜ベンチャーの資金調達について〜

こんにちは、きっかけブログです。

今回からはベンチャーとして起業する際に最低限押さえておくべき

ファイナンスについていくつかに分けてまとめていきます。

そもそもベンチャー企業といっても業種業態様々な形がありますし、

やっていく内容や意味合いでも変わってきます。

今回からのテーマはファイナンス視点での記事なので

ベンチャー=「資金調達が必要になるビジネス志向のベンチャー」

と言う定義でお話を進めていきます。

起業をする際に資金調達の方法は大きく分けると二つになります。

それは銀行などの金融機関からの【借入】か【株式】です。

イノベーションを起こしたい!と起業する、いわゆる「ベンチャー」の資金調達の

基本は【株式】です。

ベンチャーはなぜ株式なのか、それについてまとめていきます。

ベンチャーの資金調達の基本は「株式」

借入で調達しても株式で調達してもお金はお金です。

そのため、例えば「1000万必要」の場合、

どちらからでもいいのではないでしょうか?

答えは「NO」です。

イノベーティブなことをやるベンチャーの場合、

銀行からの借入を当てにしてはいけないのです。

その理由はベンチャーのリスクが高いからです。

銀行業は本当に堅く堅く考えて「絶対に潰れない(潰れても確実な担保や保証人がある)」

という場合にしかお金を貸しません。

例えば、賃貸需要が十分に見込める地域で不動産を買ってアパートを建て不動産経営をするとします。

その場合、リスクがゼロではありませんが、比較的リスクは小さい方になると思います。

仮に失敗しても土地は残るので、その不動産を担保に銀行から資金を借りれます。

そのため、そもそもに普通に起業して銀行からポンとお金が借りられることは

ほとんど期待ができないですし、仮に借りられたとしても、

まだ収入が不安定な中で毎月必ず元利を返済しなければいけないのは

非常にきついです。

銀行からの借入金には「期限の利益喪失」という条項が付いているのが一般的なため、

1回でも元利の支払いができなければ基本的には全額即時返済しなければいけません。

また、借入をする際、社長自身が個人補償をさせられるのが普通なため、

「会社が仮に潰れても有限責任だから大丈夫!」とはならないのです。

一方、株式で調達した資金は、企業からすると金利を払う必要もなければ

返済する必要もありません。

(※もちろん、「じゃあお金を返済しなくてもよくて、

株主に報いなくていいんだ!」と言うわけではありません)

投資家が求めるものとは?

そうすると

「銀行などの金融機関はケチで血も涙もなくて、

投資家は何も見返りを求めない神様のような存在だ!」

ということかとそれもNOです。

投資家は銀行などよりもリスクを負っている分、

より大きなリターンを求めているのです。

投資家といっても様々な人がいるのでケースバイケースですが、

ベースとしては投資した金額が最低でも3倍から5倍くらいになって

返ってくることが期待できないと投資をしてくれないと考えた方が良さそうです。

銀行などの場合は金利5%なら5%だけを払って返済すれば文句は言われませんが

その分、お金を借りた企業側もリスクを抑えて、

堅くビジネスをしないといけないことにもなります。

一方、投資家はリスクを負ってくれますが

その分リターンを求めます。

また株式には「議決権」もあるため、口出しもされます。

口出しをされるのは悪いことばかりではありませんが(いい人材を紹介してくれたり

いい提携先を紹介してくれたり、戦略を一緒に考えてくれたり)そのアドバイスなどが

ピントのズレたものだと非常に厄介なものになります。

そのため、投資家を選ぶ際は「相性」と言うのが非常に重要になってきます。

そんな投資家たちの株式リターンは

「インカムゲイン」「キャピタルゲイン」に分けられます。

「インカムゲイン」とは配当のことで、

「キャピタルゲイン」とは株式自体を売却した時に、

株式の価値が上がっていた場合の元本との差額から生まれる利益のことです。

この投資家たちのリターンの仕組みについては

次回の記事でお話させていただきます。

本日もブログを読んでいただき、ありがとうございました!

コメント

  1. きっかけって浅いようで深い言葉 より:

    いつもありがとうございます。
    筆者のアウトプット(戦略提案とまで言わなくともおれはこうすべき!論)が欲しいです。

    インプット⇒アウトプットの質が問われますね。

    今日もやんちゃですね(^▽^)/

タイトルとURLをコピーしました