会社には2種類の人間がいる。
説得力がある人間か、そうでない人間か。
詰まるところ、説得力の差は
【誰のためにその話をしているか?】だと思う。
今日あった仕事での出来事の話。
今日、先輩A(女性36歳)とこんなやりとりがあった。
先輩A「その書類の訂正印、クライアント先に行ってきて今日中にもらってきて」
私「現在ラインにてクライアントに日時等確認中です」
先輩A「返信待ってられないから電話してよ」
先輩Aが言いたいことはこういうことである。
「書類の提出が遅いと自分(上司A)の評価が下がるから早く取ってきて。」
背景にこう言うことがあるとは知らずに。
クライアント「私さんに言ってもしょうがないと思うんだけど、
あの先輩Aさんの態度非常に不愉快だったんだけど。・・・」
上司Aに対するクレームである。
本来であれば電話しなきゃいけないのは分からなくもないが
クレーム対応中にも関わらず、火に油を注ぐ形で
急かすのはまずいと思っていたため、急かすのはよくないと
自分は判断した。
本来、クレームの内容を直接本人に伝えても良かったが
私の良心が垣間見え、やんわり遠回しに伝えた。
するとこう言われた。
先輩A「そっか、そんなこと言われたんだね。次からはもっと気をつけようね」
「は?」である。お前に言ってんだよと。
まぁ伝え方が悪かったのであろう。ここは少し耐えようと思った。
すると
先輩A「もういいや、待てないから私から電話するね」
プツンと何かが切れた。
私「わっかりましたー!あ、ちなみにこれ先程
お話したクレームの内容共有しておきますね!(先輩Aに対してのクレームが書かれた
長文ライン添付)」
既読になった後、しばらくして
先輩A「共有ありがとう!てか電話やっぱりしておいてくれる?」
今回の先輩Aの話で何を伝えたかったのか。
【話のベクトルが自分にしか向いていない】
と言うことである。
こういう人だと先輩や上司であろうと
- 「自分の評価が下がりたくない」
- 「自分はできている」
- 「自分こう思われてるんだ」
その人の言っていることが何も耳に入らなくなってくる。
だって自分のことしか考えてないから。
逆に説得力がある人だったら上記と同じ場面に遭遇しても対応が全く違う。
- 「相手はなんでそういうことを思ってしまったのか」
- 「相手は今何を求めているのか」
【ベクトルが相手に向いている】のである。
人間そんなにうまくできていない
ここまで話しておいてなんだが話したいことは
「ベクトルが自分に向いているのは悪で、常に他人に対してベクトルを向けるのが正義だ!」
と言うことではない。人間そんなにうまくできていない。
ベクトルがどこに向いているかよりも大切なことは
【ベクトルが向いている先にあるものは何か?】だ。
ベクトルが自分に向くのは全然いいと思うししょうがない。
ただその先にあるものが自分の幸せに繋がっているのか、だ。
さっきの先輩Aが例えば、幸せを家庭の平穏と考えていた場合、
「自分の評価が下がらない→精神が安定する→家庭でイライラしなくなる→家族が笑顔で過ごせる・・・」
などに繋がっていてそのためにそういった行動をするのであれば
むしろそれがその人にとっては正解だと思う。
逆にベクトルを他人にしたことによって
「未処理タスクがあって落ち着かない→家にいてもソワソワする→それが気になって些細なことでイライラする→家庭の雰囲気最悪」
となるのであればその人にとっては不正解だ。
今回のきっかけ
まとめると日常で何気なく発せられる言葉の節々に
実は自分の大切にしているものが滲み出てしまいますよと。
だからこそ、この瞬間から変えることのできるきっかけとして
「自分が今、発する言葉のベクトルはどこに向いているのか?」を意識することなのかなと。
以上です。
コメント
誰に何をどうやってというマーケティング思考が大切という内容ですね。
面白かったです。
やまもとさま
感想いただきありがとうございます!
これからも面白がってもらえるよう頑張ります!